ウイスキー以外にも使えそう。
大切なウイスキーの保管テクニック
ウイスキーって腐るの?
カビや細菌はウイスキーのようなアルコール度数40%以上の環境内では活動ができませんので、ウイスキー自体が腐るということはありません。
ただし、一度開封したウイスキーはアルコールや香りなどがどんどん抜けていってしまうため、適切に保管してなるべく味が劣化しないようにしてあげる必要があります。
保存期間はどこまでOK?(開封後いつまでもつ?)
未開封の状態で保管環境さえ良ければ、1年どころかそれ以上の期間でも安定した品質を保ちつづけることができます。
ただし、どれだけ長期間保管しておいても熟成して味が良くなると言ったことはありません。(※よく聞く「長期間熟成」「20年もの」といったウイスキーは、樽の中で適切に寝かせたお酒のことを指します)
開封後はなるべく早く(遅くても半年以内に)飲む、これが鉄則です。
保管温度は?
ワインや日本酒といったものと比べて、ウイスキーは保管温度にそれほど気を配る必要はありません。
なるべく高温を避けるようにすれば常温でもOKです。
ただし、湿度の高い場所に置いておくと(お酒自体が腐らなくても)ボトルの外側にカビが生えて注ぐ際にそのニオイがウイスキーに付いてしまう恐れもあるので注意が必要です。
日本のような高温多湿の環境で、最適な常温保管場所が見つからない方は、↓で紹介するような専用ケースを利用するのがおすすめです。
保存容器は?
基本的にはもともと入っていた瓶で問題ありません。
最近はお得に買えるペットボトルウイスキーなども販売されておりますが、こちらは大容量のため何度も蓋を開け締めすることで空気に触れる回数が増えてしまうので注意が必要です。
なるべく空気に触れる機会を減らしたい場合は、小さな瓶に移し替えて飲むようにするのがおすすめです。
ワインなどでよく見かけるデカンタ(デキャンター)は食卓で見栄えがして雰囲気を出すのにはいいのですが、保管には不向きですのでご注意を。
あると便利なウイスキー保管グッズ
保存テープ(密閉テープ)
BARや居酒屋などでも利用されているのがこちら。
空気を通さないパラフィルムで蓋(コルク)の周囲をぐるぐる巻きにすることで、味の劣化や液面低下を防ぎ、ついでに液漏れも防止してくれます。
プライベート・プリザーブ
こちらもお店などでよく使われているアイテム。
窒素や炭酸ガスをボトル内に充填することで、酸素濃度を減らし劣化を防ぐことができます。
これらのアイテムはウイスキー以外のお酒にも使えるので、お酒好きの方は常備しておくといいかもしれませんね。
保管場所は?
ウイスキーは冷やしすぎると香りが立ちづらくなってしまうので、通常の家庭用冷蔵庫に保管するのはあまりおすすめできません。冷たいウイスキーが飲みたいからと冷凍庫に入れるなんて論外です。
また、他の食材と一緒に冷蔵庫に入れてしまうとそのニオイがお酒に付いてしまう恐れもあります。ウイスキーはデリケートな飲み物ですからね。
ポイントはなるべく寝かせて保存しないこと。コルクや蓋の金属がワインに触れてニオイが移ってしまったり、開封後の空気に触れる面積が多くなってしまうのを避けるためです。
ウイスキーの保管に最適な温度は15度前後と言われているので、ワインセラーがあればそちらを利用してもOK。ワインほど厳格ではないので、↑でも書いたように高温多湿でなければ常温保管で問題ありません。
と、いうわけで、前置きが長くなってしまいましたが、大切なお気に入りウイスキーを保存するのにぴったりの保管ケースを紹介。その名も、Whisky Vaultです。
総重量140kg!ウイスキー専用の金庫が登場
まるで金庫のような重厚感のある本体と大きなハンドルが特徴的なこちらのケース。
下部のチェストと合わせた総重量はなんと140kg。泥棒が簡単に持ち運ぶことも不可能です。
強固なセキュリティ
正面ガラスは防弾仕様であるのに加えて、電子ロックも搭載。何人たりとも中のウイスキーに手を出すことはできません。
そこらの安物ウイスキーを入れておくのは申し訳なく感じてしまいそうですね。
下部にも収納があり
チェストには普段使いのウイスキーやグラスなどを入れておくことができます。
・・・こっちの収納ばかり充実してしまうかも。
気になる価格は・・・?
お値段はなんと6000ドル(約65万円)。
年代物のウイスキーはそれこそ何十万、何百万円としますので、そういったものを保管するケースとしては納得の価格と言えるかも・・・?
酒量を抑えたい方などは、大切なお酒を「自分」から守るようパートナーに鍵をかけてもらう、なんて使い方も面白そうですね。
いつかはこんなアイテムが置ける家に住みたいなぁ・・・なんて夢見ながら、ひとまずは家の中で日陰を探す作業に戻りましょう。