意志の力に頼るのは、もうやめましょう。
現代生活でなくてはならないアイテム、スマホ。
しかし、そのスマホに気を取られるあまり、勉強や仕事に集中できなかったり、SNSやゲームに熱中してついつい夜更かししてしまうなんてことはありませんか?
便利である反面、スマホは色々と弊害も大きいのが困りものです。
マルチタスクの弊害
スマホを傍らに置いておくことで、僕らは常に「マルチタスク」の状態になっています。
スタンフォード大学の研究(*)によると、マルチタスクをこなす学生は、そうでない学生と比べてあらゆる面で成績が下回る結果になったそうです。
また、マイクロソフトリサーチの研究(*)では、一つ以上のことに意識を向けると集中力が40%も低下するなんてデータも。
そもそも人の脳はマルチタスク(並行処理)ができない構造になっており、細かくタスクを切り替えているだけなんだとか。これでは効率が良いわけありませんよね。
ブルーライトは睡眠の天敵
ブルーライトが目に良くない、という話を一度は耳にしたことがあるはず。
体内時計を調整する役割を担っている目の光受容体は、スマホやパソコンなどから発せられるブルーライトに強く反応するそうです。
その結果、入眠や睡眠維持を助ける「メラトニン」の分泌を抑制し、逆に覚醒効果のある「コルチゾール」の分泌を促進してしまうとのこと。脳が「朝だ」と勘違いしてしまうわけですね。
寝る1〜2時間くらい前には、スマホの画面を見ない。これが質の高い睡眠には不可欠なのです。
とは言っても、これだけ生活に密着してしまったスマホから離れるのは、なかなか難しいという方も多いかと思います。
そこで、そんな方のために「スマホ断ち」に役立つ部屋づくりのコツをまとめてみました。
充電スペースを固定する
家の中でスマホの定位置、いわゆる「充電ステーション」を固定してしまうという方法です。
おすすめは玄関や廊下。外から帰ってきたらスマホをそこに置く習慣が身につけば、自然とスマホ断ちが達成できます。
そこまでストイックにできないよ・・・という方は、リビングに充電ステーションを置くのがいいでしょう。とにかく勉強・仕事部屋や寝室から離すのがポイントです。
コンセントを埋めてしまう
せっかく充電ステーションを作っても、コンセントが空いているとついついケーブルを付けてどこでもスマホが充電できるようにしてしまうのがヒトのサガというもの。
そこで、コンセントをすべて埋めてしまうという方法もあります。
たとえば寝室。ベッドライトやアロマディフューザー、目覚まし時計などでコンセントを埋めてしまえば、眠っている間に傍に置いたまま充電、なんてこともできません。
大きめの家具などでコンセントを塞いでしまうのもいいかも。
スマホ「金庫」に入れてしまう
どうしてもスマホを寝室に持ち込んでしまう・・・という方へ最後の手段です。
以前も紹介した「タイムロックコンテナ」を使って、スマホを物理的に閉じ込めてしまうというわけです。
習慣で無意識にスマホを見てしまう、という方は、代わりに新しい習慣をつくるというテクニックもおすすめです。
読書なんかは特におすすめ。家中のいたるところに一冊ずつ置いておき、スマホを見たくなったら本を手に取る、といった感じで行動のトリガーにしてしまうのです。
寝る前も、スマホから離れてベッドサイドで軽く読書を。興奮して眠れなくならないように、内容は選びましょうね?