コレを学生時代に知っていたら・・・。
記憶は覚えた直後よりも、一定時間経ってからのほうが思い出しやすいのだそうな。この現象は「レミニセンス」と呼ばれています。
脳は意識していない間も記憶を整理しているため、時間をおいてからのほうが想起しやすくなっているのでしょうね。
受験勉強などの暗記モノのほか、運動のトレーニングやあらゆるスキルの習得において、レミニセンス現象が起こるのだとか。
反復練習や復習は大切ですが、覚えた直後に何度も繰り返しては意味がないというわけです(早く教えてよ・・・)。
カギは「寝室」にあり!
レミニセンスの効果が最も発揮されるのが「睡眠」です。
以前もご紹介したように、記憶の定着率を上げるには、なるべく覚えた直後に睡眠をとることが推奨されていますので、寝室に勉強スペースを作っておくのがおすすめです。
これも以前ご紹介しましたが、「ミニ書斎」を、寝室の隅に作るのもいいですね。
復習はいつやるのがベスト?
時間をおいたほうが思い出しやすいとはいっても、やはり人間の脳は時が経てば経つほど記憶があやふやになっていくもの。
せっかく整理した記憶も、定期的に思い出すことで結びつきを強くしなければ、やがて忘れていってしまうのです。まあ、当然といえば当然ですね。
有名な「エビングハウスの忘却曲線」によると、最も効率的な復習タイミングは、
- 覚えた直後
- 翌日
- 1週間後
- 2週間後
- 1ヵ月後
といった感じ。
そうはいっても、勉強するたびに「今度はいつ復習すればいいんだっけ?」なんていちいち覚えていられません。余計なことを覚えている余裕もありませんよね?
そこでオススメの収納テクニックがあります。
収納をカレンダー分割しよう!
皆さんは「アドベントカレンダー」というものをご存知でしょうか?
これはクリスマスまでの日数を数えるためのカレンダーで、毎日小さな窓を一つずつ開けていくと、そこにお菓子やプレゼントが入っているというものです。カレンダー型の小物入れといった感じですね。
このアドベントカレンダーのように、収納をカレンダーのように分割して問題集などを管理すれば、復習のタイミングを覚えておく必要はありません。
おすすめはボックス収納の一つを「一週間」に見立てて、大きめのブックエンドで7つに仕切るというテクニック。インデックス付きのブックエンドだと日付をメモしておけるのでさらにわかりやすいですね。
終わったテキストは「翌日」のコーナーへ。復習が終わったら今度は「一週間後」へ。そんな風に毎日の学習を進めていきましょう。
意味を持った記憶に関してのレミニセンスは、覚えてから数日後(バラード・ウィリアムズ効果)と言われています。よって、一夜漬けは効率が良くないかも・・・(ホント、早く教えてくださいよ・・・)。
忘却曲線の原理と組み合わせると、少なくとも一週間以上前に勉強しておいたほうがいいようです。テスト前一週間は、新しいことを覚えるというよりも復習だけにあてるのが効果的、ということですね。
やはり日頃からコツコツ勉強するのが一番、という身もふたもない話でした。