「寝て忘れる」は逆効果? イヤな記憶を忘れるためのインテリアハック

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部屋の模様替え・レイアウト

覚えるだけなく、忘れることも大切。

モントリオール大学の研究によると、男性は女性よりも不快な記憶をいつまでも覚えている傾向にあるのだそうです。

嫌な記憶をいつまでも気にしていると、ストレスが溜まってばかりですし、脳のメモリを無駄遣いしてしまい、勉強や仕事の効率が落ちてしまうデメリットもあります。

それにも関わらず、「忘却」についての研究は少ないのが現状です。

しかし、記憶の定着に関する数多くの研究を逆に利用すれば、意図的に嫌な記憶を忘れやすくする(覚えにくくする)ことができるのではないでしょうか。

「寝て忘れる」は間違い・・・?

前回ご紹介したように、睡眠は脳に記憶を定着化させる働きがあります。

「ちょっと嫌な記憶」程度なら、記憶の整理機能によって「大したことがない」と割り切ることもできるでしょうが、簡単に割り切れそうにない嫌な記憶を引きずったままベッドに入っても、いつまでもそのことに気を取られて寝付けないばかりか、睡眠によって記憶の定着化が起こってしまい逆効果です。睡眠の質など望むべくもありません。

翌日にも引きずりそうだな・・・という記憶は、寝る前にある程度解消してあげる必要があるというわけですね。

そこでおすすめなのが、以前ご紹介した「集中部屋」を活用するというアイデアです。

集中部屋にこもろう!

特定の目的のためだけに作られた空間で、そのことだけに熱中する。脳のワーキングメモリを他のことでいっぱいにして、余計な考え事が入り込む隙もないほどにしてしまうのです。

勉強や仕事に熱中するのも良いのですが、僕がおすすめするのはゲームや映画といった娯楽コンテンツを楽しむことです。

視覚や感情を伴った記憶は、脳に定着しやすいという効果を活用して、美しい・迫力のある映像や感情を揺さぶるコンテンツを目一杯楽しむことで、嫌な記憶の定着化を妨げるというわけです。

睡眠による記憶の固定化を防止するため、ちょっと夜更かしするというテクニックもありますが、睡眠不足になってしまっては本末転倒なので、ほどほどに。

「空間記憶」を書き換えよう!

記憶は空間と強く結びついていると言われています。みなさんも、ある場所を訪れたときに、忘れていた記憶をふと思い出すといった経験があるのでは?

そこでおすすめなのが、嫌なことがあった場所で新たな「楽しい思い出」をつくるという方法です。

嫌な記憶を楽しい記憶で上書きしてしまう、まさに空間(インテリア)をハックするというわけです。

理化学研究所の実験(*)などによって、記憶の書き換えに関するメカニズムも科学的に証明されつつあります。洗脳などに使われると怖い手法ですが、自分で自分のためにプチ洗脳してあげるくらいなら良いですよね?

自分にご褒美をあげよう!

情報通信研究機構(NICT)が発表した研究(*)によると、嫌な記憶を想起(同じ感情を体験)するごとに報酬を与えることで、記憶を消去できるのだそうです。

これを活用して、嫌なことを思い出すたびに自分にご褒美をあげるというテクニックもおすすめです。上記の「上書き」に似た効果があるみたいですね。

美味しいものを食べたり、ショッピングに出かけたりすると気分転換にもなりますし、少しずつ雑貨を集めていくようにすれば、インテリアコーディネートもできて一石二鳥です。

無駄遣いしすぎないよう、くれぐれもご注意を。

他にも、嫌な記憶を外に出すことでショックが緩和できることも、複数の研究で明らかになっています。

頭の中のモヤモヤはぜんぶ紙に書き出してしまい、丸めてゴミ箱へポイとするだけで、かなり気分がラクになるのでオススメです。

友人に愚痴ったりするのも効果的。心優しいお友達がいらっしゃる方は、彼・彼女にグチを聞いてもらうのも良いでしょう。

もちろん、友人が困った時はしっかりと愚痴を聞いてあげましょうね?

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