今年で8回目となる『コクヨデザインアワード』。その今年度受賞作品が発表されました。
過去には「カドケシ」や「紙キレ」などのヒット商品も生み出しているこのデザインコンペ。今年はいろいろな解釈が出来そうな「よりどころ」という面白いテーマだったこともあり、ユニークで実用性の高い作品が出揃いました。
そこで、受賞作品の中で特に気になったものをいくつかピックアップして紹介。
まずは、グランプリを受賞したワーキングテーブル「roots」。テーブルの脚とケーブルカバーとに連続性を持たせることで、ゴチャゴチャしがちなケーブル配線の問題をスマートに解決した作品です。皆さんも関心が高いケーブルまわりのデザイン、ということで、ぜひ実用化してほしいところです。
次に柴田文江賞を受賞した「Bit」。セロハンテープに等間隔にポイントを付けることで、テープを引く感触と鳴る音とに一定のリズムを作り出し、感覚的にどのくらいの長さなのかを知る、というもの。使うときの“音”にまで着目した、という点が新しいですね。
そして私が最も気に入ったのが優秀賞の「ヨハク」。ノートの周囲にある“余白”を多く取ることで、罫線部分との様々な使い分けが楽しめるノートです。私としてはコーネル大学式ノートよりも使いやすそうな気がしますね。
他にも花びら型の画鋲「花鋲」や、鉛筆に刺して使うことが出来る「芯のある消しゴム」など、様々なアイデアが盛り込まれた面白い作品が揃っていますので、皆さんもぜひご覧になってみてください。
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■今日のサイト『コクヨデザインアワード2009』